水木しげる妖怪解説情報まとめメモ(日本篇)

世界篇

御田鍬;さんの本家ページ→水木しげる元絵まとめ
水木しげる元絵まとめ への情報提供めも

備考考察

水木しげるの解説文に登場している妖怪解説の典拠資料などのめもです。
おもに未記述のものを搭載しています。(設置開始 2018年2月)

妖怪仝友会/氷厘亭氷泉〕

▼=見出しの妖怪について。▲=見出しとは別のこと。◇=感想や特殊個人解説。(◆)=決定版での改訂で欠けた解説。

妖怪名 参照元と思われる本
青行灯 ▼…『今昔続画図百鬼』
▲厩橋での百物語の話…(※『怪談老の杖』)
赤頭 ▼…『因伯伝説集』赤頭(※『名和村郷土誌』)
◇ユリゲラーだったら白頭
赤えい ▼…『桃山人夜話』
◇最大級の妖怪
赤舌 ▼…山田野理夫『東北怪談の旅』(◆)
▼河童に似ている…山田野理夫『東北怪談の旅』(◆)
悪路神の火 ▼…『大語園』悪路神の火(※『本朝奇跡談』)
足長手長 ▼…(※『和漢三才図会』)
▼霊界の足長と手長…
▲平戸の足長…『大語園』足長人(※『甲子夜話』)
小豆洗い ▼…「妖怪名彙」
▼蝦蟇が化ける…「妖怪名彙」
▲小豆とぎ婆様・米とぎ婆…「妖怪名彙」
油赤子 ▼庄屋に来た油嘗赤子と女の話…山田野理夫『東北怪談の旅』油嘗赤児
油すまし ▼…「妖怪名彙」
◇油を大事に
▲油坊…「妖怪名彙」 ※油の連想
◇宇和島の古老から聴いた話(むかしは魚のあぶらを灯火につかった)
油坊 ▼…「妖怪名彙」
▲平忠盛と油坊主の話…『大語園』油坊主(※『平家物語』)
天逆毎 ▼…『今昔画図続百鬼』
雨ふり小僧 ▼雨師の弟子…『今昔続画図百鬼』(田中初夫『画図百鬼夜行』)
▼雨ふり小僧の傘を奪った男の話…『妖怪魔神精霊の世界』
▼狐と雨ふり小僧の話…『妖怪魔神精霊の世界』
囲碁の精 ▼清水昨庵の話…『日本妖怪変化史』第2章(※『玉箒木』)
いしなげんじょ ▼…「妖怪名彙」
▼「磯渚女」という用字…?
▼磯姫が同種のことをする…「妖怪名彙」の解説からの敷衍
◇「いしなご」との関連仮説
いそがし ▼絵…別冊太陽『日本の妖怪』(※尾田郷澄『百鬼夜行絵巻』』――同作品については言及されていない)
◇ひとに取り憑く、いそがしい。
磯なで ▼…『桃山人夜話』
板鬼 ▼…『大語園』板の鬼(※『今昔物語』)
一目入道 ▼加茂池の話…『大語園』一目入道(※『伝説の越後と佐渡』)
五つ塚の怪女 ▼勘右衛門の話…『大語園』五つ塚(※『伝説の越後と佐渡』)
一本足 ▼射馬兵庫の話…『大語園』一本足(※『大和の伝説』)
岩魚坊主 ▼…『大語園』岩魚の坊主(※『想山著聞集』)
石見の牛鬼 ▼…『大語園』石見の牛鬼(※『旅』)
牛打坊 ▼板野郡の村での話…『大語園』牛打坊(※『阿州奇事雑話』)
後神 ▼…
▼岡山の後神のはなし…
海和尚 ▼…
◇平和なきもち
▲海難法師(→海難法師)
海人魚 ▼…(絵先行、絵についての解説わづか)※絵は藤澤衛彦『図説日本民俗学全集』妖怪(※『箱入娘面屋人魚』)
▲人魚…『洽聞記』『徂異記』
海坊主 ▼中国地方の小人の海坊主の話…『大語園』海坊主(※『支那伝説』)中国地方ではなく中国のようだ
うわん ▼…(衛彦キャプション→画報記事の佃承変化によるもの)
▼うわんのいた古屋敷の話…山田野理夫『東北怪談の旅』
絵馬の精 ▼駒形道安の話…『日本妖怪変化史』第3章(※『お伽空穂猿』)
槐の邪神 ▼…(※『太平百物語』)
※檪の精から名称が改訂され木の種類名の誤りがただされた。
煙羅煙羅 ◇閻羅〜地獄の火
おいがかり ▼…「妖怪名彙」
◇ブラジルで聞いて来たおばけとその正体の話
笈の化物 ▼足利直義の話…『日本妖怪変化史』第2章(※『本朝続述異記』)
大入道 ▼伊達政宗の話…『大語園』唸坂の大獺(※『伝説口碑を尋ねて』)
御釜踊 ▼…井上円了『妖怪学講義』心理学部門
▲西洋の例・マリアの降臨…井上円了『妖怪学講義』心理学部門(※カーペンター『心理書』)
オゴメ ▼…
◇出雲国滅亡の夢をみる(◆)
◇南方熊楠が見た夢のはなし(◆)
おさん狐 ▼秋山団十郎の話…井上円了『妖怪学講義』心理学部門(※藤井幹からの報)
オッケルイペ ▼…知里真志保『えぞお化け列伝』
おとろし ▼落ちて来る、赤い鬼…山田野理夫『東北怪談の旅』
◇無人の神社へ行った時の「恐怖感」の≪体験談≫
鬼熊 ▼…『桃山人夜話』
お歯黒べったり ▼…『桃山人夜話』
オボ ▼…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』(※都丸十九一『消え残る山村の風俗と暮し』)
▼新潟のオボ…
朧車 ▼…
▲木枕のはなし…『大語園』枕の怪、柴田宵曲『妖異博物館』(※どちらも『牛馬問』)
火車 ▼…井上円了『妖怪学講義』雑部門 通り物
▼火車と魍魎は仲間…井上円了『妖怪学講義』雑部門 通り物(漢土での火車と魍魎の性質が似ている指摘部分から)
▲「ひぐるまは」の歌…井上円了『妖怪学講義』雑部門 通り物(※慈鎮『拾玉集』)
がしゃどくろ ▼…(※斎藤守弘)
▲どくろと筍の話…『日本妖怪変化史』第2章(※『日本霊異記』)『大語園』髑髏の筍(※仝)
片耳豚 ▼…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』
▼ナベさんの話…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』(※恵原義盛『奄美怪異談抄』稿本)
片輪車 ▼…柴田宵曲『続妖異博物館』(※『諸国里人談』)
蝦蟇 ▼厩すめば、縁の下にいた話…柴田宵曲『妖異博物館』(※『耳袋』)
かまど神 ◇デパートの展示会で無理言って買った
紙舞 ▼神無月に出る…藤澤衛彦『妖怪画談全集』日本篇 上
▼鯉川の話…
▼強欲な金貸しの話…『妖怪魔神精霊の世界』
亀姫 ▼…『大語園』猪苗代城の怪(※『老媼茶話』)
川男 ▼…日野巌『動物妖怪譚』(※『倭訓栞』)
川天狗 ▼…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』(※鈴木重光『相州内郷村話』)
▼大畑淵の話…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』(※真鍋健一「奥多摩天狗抄」)
鬼女 ▼…『大語園』山中の鬼女(※『老媼茶話』)
キジムナー ▼キジムナーの異名いろいろ…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』妖怪外伝 樹木の精霊(※島袋源七の談)
▼提灯についての話…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』妖怪外伝 樹木の精霊(※佐喜真興英の報告、キジムンについて)
▼妖怪日…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』妖怪外伝 樹木の精霊
▼キジムナーのきらいなもの…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』妖怪外伝 樹木の精霊
狐の嫁入り ▼煙草屋の話…柴田宵曲『妖異博物館』(※『怪談老の杖』)
▼本田家の話…柴田宵曲『妖異博物館』(※『江戸塵拾』)
窮鬼 ▼番町の武家の話…『大語園』窮鬼(※『兎園小説』)
金長狸 ▼…『大語園』金長狸、『阿波の狸の話』
口裂け女 ▲大黒屋の権助の話…(※『怪談老の杖』)
櫟の精 (◆※『太平百物語』→槐の邪神)
クネユスリ ▼…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』
首かじり ▼…(※斎藤守弘、佐藤有文)
縊れ鬼 ▼蒲生君平の話…藤澤衛彦『妖怪画談全集』日本編上(※『夜窓鬼談』)
くらげの火の玉 ▼くらげの火の玉を斬った話…『大語園』海月の火玉(※『三州奇談』登場人物名は小原長八)
倉ぼっこ ▼…柳田國男『妖怪談義』ザシキワラシ(※『十方庵遊歴雑記』)
黒玉 ▼白玉と黒玉…
◇黒玉といえば黒砂糖のあめだま(◆)
黒坊主 ▼秋田・岩手・宮城という分布…藤澤衛彦『妖怪画談全集』日本編上の黒坊主の錦絵のキャプションを県変換した結果。
◇蚊帳で眠ってたときの感覚≪体験談≫  ※『妖怪博士入門』で漫画としても描いている話。
▲(「決定版」)黒入道…
毛羽毛現 ▼希有希現とも書く…『今昔百鬼拾遺』
◇手水鉢の水をのむ、病人が出る。
◇富士山の山小屋でみた毛玉の話≪体験談≫
倩兮女 ◇けらけら女の声はそのひと一人にしか聞こえない
小池婆 ▼…『大語園』小池婆(※『日本伝説集』)
小右衛門火 ▼…『大語園』小右衛門火(※『兎園小説』)
こそこそ岩 ▼…「妖怪名彙」
▲石の中の魚…
▲物岩…
コックリさん ▼円了の説…井上円了『妖怪玄談』
児啼爺 ▼…「妖怪名彙」
◇50貫から100貫になる。
▲ごぎゃなき…「妖怪名彙」
▲児啼婆の話…山田野理夫『東北怪談の旅』児泣き婆
木葉天狗 ▼…『大語園』木葉天狗(※『諸国里人談』)
▲境鳥…(※)
囀石 ▼…『大語園』囀石(※『上州の伝説』)
逆柱 ▼陽明門の逆柱…(一般的すぎて特定むずかしい?)
▲柱妖怪・葉っぱ妖怪…柱妖怪という記述は『妖怪魔神精霊の世界』の山田野理夫解説にある。
三尺坊 ▼長谷川右近の話…柴田宵曲『妖異博物館』秋葉山三尺坊(※『雪窓夜話抄』)
山神 ▼祐庵の話…『大語園』山神(やまがみ)の怪異(※『笈埃随筆』)
山中の幽霊屋敷 ◇小学校三年の頃…≪体験談≫
敷次郎 ▼…井上円了『妖怪学講義』雑部門(※辻野九華の報)
シズカモチ ▼…「妖怪名彙」
舌長婆 ▼…『大語園』舌長婆(※『老媼茶話』)
篠崎狐 ▼…『大語園』篠崎狐(※『梅翁随筆』)
死人憑 ▼岩美郡の話…『因伯伝説集』死人に憑者(※『因府夜話』)
▼仁王立ちの話…『因伯伝説集』亡者仁王立ち(※『雪窓夜話』)
※資料では岩井郡だが、岩美郡(合併後の郡名)で登場。2話は参考資料の中でとなり同士の項目。
出世螺 ▼…『桃山人夜話』出世螺
朱の盆 ▼朱の盤の話…『大語園』朱の盤・柴田宵曲『妖異博物館』(※どちらも『老媼茶話』)
※解説の文章は『大語園』のものにかなり拠っている。
しらみゆうれん ▼宇和島の古老から聴いた話
◇(『妖怪博士入門』)電光石火のはやさ
樹木子 ▼…(※斎藤守弘)
▲木の怪退治の話…『捜神記』
尻目 ▼のっぺら坊の一種…別冊太陽『日本の妖怪』(※『蕪村妖怪絵巻』ぬつほり坊主)
◇着物を脱ぐ、目を見せる以外何もしない
死霊に化けた狸 ▼…『絵本小夜時雨』巻5
白坊主 ▼…「妖怪名彙」
◇のっぺらぼうの仲間と分類し黒坊主も併設して解説。
◇大阪のあまり売れてない作家の語ってくれたのっぺらぼうな宇宙人のはなし
※後年、こののっぺらぼうな宇宙人のはなしが佃煮化した解説となり、
白坊主そのものの正体に「宇宙人説」とされる短文解説にも。
心火 ▼江戸時代の小説にいくつか…『日本妖怪変化史』第5章(※『鼠が淵仇討』『逢州執着譚』『稲妻表紙』)
人面瘡 ▼よく食べる人面瘡の話…『大語園』人面瘡(※『伽婢子』)
水精の翁 ▼…『大語園』水精の翁(※『今昔物語』)
※『大語園』でのよみは「すいしょう」
すっぽんの幽霊 ▲名古屋の三人の話…『大語園』鼈(どろがめ)の変化(※『閑田耕筆』)
ずんべら坊 ▼…『大語園』ずんべら坊(※『諸国怪談雑考』)
センポク・カンポク …「妖怪名彙」
卒都婆小町 ▲業平の話…『大語園』穴目々々(※『古事談』)
※卒塔婆小町という題の出所は不詳
空神 ▼…『大語園』空神(※『璞屋随筆』)
算盤坊主 ▼…『大語園』算盤坊主(※『口丹波口碑集』)
高須の化猫 ▼…『大語園』高須の化猫(※『兎園小説』)
たくろう火 ▼解説、京女郎筑紫女郎の石のはなし…「妖怪名彙」
◇戦地での灯りのはなし
狸の婚礼 ▼森平馬の話…『大語園』狸の婚礼(※『阿波の狸の話』)
狸囃子 ▼…「妖怪名彙」
▲九州の腹皷の話…柴田宵曲『妖異博物館』(※『雲萍雑志』)
▲琴と狸の合奏の話…柴田宵曲『妖異博物館』(※『一話一言』)
長面妖女 ▼…『大語園』長面妖女(※『三州奇談』)
◇けらけら女とは仲間かも
塵塚怪王 ◇▲久兵衛の話…『大語園』山姥と馬方(※『天草島伝説纂輯』) ※山姥を塵塚怪王と吹き替えている。
付喪神 ▲本田元覚の家来の話…柴田宵曲『続妖異博物館』(※『四不語録』)
槌蛇
つちのこ
▲槌子坂の話…『大語園』槌子坂の怪(※『北国巡杖記』)
常元虫 ▼…『大語園』常元虫(※『三養雑記』)
※「つねもとむし」という呼び方は『大語園』からそのまま。
角盥漱 ▼『百器徒然袋』
▲小野小町の話…(※『草紙洗小町』)
手負蛇 ▼解説…『桃山人夜話』
天火 ▼…『大語園』天火(※『甲子夜話』)
▼三五郎の話…
天井嘗 ▼館林藩の話…『妖怪魔神精霊の世界』(※山田野理夫による田中勇之進のはなし)
◇天井なめ・天井さがりの話を子供の頃にされたはなし
天女の宿 ▼…『大語園』天女の宿(※『三国伝記』)
豆腐小僧 ▲豆腐が道にやまもりの話…『大語園』豆腐の怪(※『西遊記』)
どうもこうも ▼絵…別冊太陽『日本の妖怪』(※尾田郷澄『百鬼夜行絵巻』――同作品については言及されていない)
▲どうもとこうもの昔話…
◇舞首と似たもの(昔話の結末からの連想でありどうもこうもへの連想ではない)(◆)
髑髏の怪 ▼平清盛の話…『大語園』髑髏の怪(※『平家物語』)
通り者 ▼…井上円了『妖怪学講義』雑部門 通り物(※『世事百談』)
▼川井某の話…『大語園』(※『世事百談』)
▲空中を飛行する怪火=通り物…井上円了『妖怪学講義』雑部門 通り物
(文の冒頭『世事百談』のものではない普通の「通り物」について述べている部分)
◇通り物は飛行時は怪火
鳥取の牛鬼 ▼湯村の話…『因伯伝説集』うしおに(※『勝見名跡誌』)※医者の名は和田柳軒と資料では登場している。
▼青島のあたりの話…『因伯伝説集』うしおに(※『勝見名跡誌』)
泣き婆 ▼…別冊太陽『日本の妖怪』(※『蕪村妖怪絵巻』夜泣婆)
◇これが来た家には不幸が起こる
嘗女 ▼…『絵本小夜時雨』巻5 ※『百鬼夜行』は誤記
鳴釜 ▲大住村から出た釜の話…『大語園』鳴釜煎(めいふせん)(※『摂陽奇観』)
ナンジャモンジャ ▼水戸黄門の話…
▼鐘を運ぶときの話…『日本妖怪変化史』第6章(※『日本伝説集』)
◇複合幽霊と江馬努が命名(※「『日本妖怪変化史』の「複合的風姿」に記述がある」程度の意味らしい。努は務の誤り)(◆)
◇『幽霊画談』では「ナンジャモンジャ」を「複合幽霊」とよぶという箇所だけ適用されており、江馬務についての話題は無い。
二階の怪 ▼西窪の畳屋の話…『大語園』二階の怪(※『怪談実録』)
苦笑 ◇絵…別冊太陽『日本の妖怪』(※尾田郷澄『百鬼夜行絵巻』にがわらい)
◇手に毒がある、爪が苦い、腹痛を治してくれる。
二恨坊の火 ▼邪心の炎…『大語園』二恨坊の火(※『本朝因縁故事集』)
如意自在 ◇爪についてなど、特に『百器徒然袋』要素は解説にない。
◇もっとも古い部類の年齢の妖怪
鶏の僧 ▼…『日本妖怪変化史』第3章(※『絵本妖怪奇談』)
鵺の亡霊 ▼能の話…『大語園』鵺の亡霊
沼御前 ▼…『大語園』沼御前(※『老媼茶話』)
◇沼御前神社を見て来た
ぬるぬる坊主 ▼…『因伯伝説集』海坊主(※『因幡怪談集』)
猫又山 ▼…『大語園』猫又山(※『山の伝説』)
野槌 ▼片沢での話…『大語園』野槌(※『聴耳草紙』)
野守虫 ▼松代での話…『大語園』野守虫(※『折々草』)
博多の人魚 ▼…『大語園』鱸と人魚(※『伝説の福岡』)
化け銀杏の精 ▼…別冊太陽『日本の妖怪』(※『蕪村妖怪絵巻』銀杏の木のばけ者)
◇顔や体が黄色い
▲庭に植えない、乳によい…『日本俗信辞典 動・植物篇』(いちょうの俗信)
▲女の姿で出た木の精の女の話…『日本俗信辞典 動・植物篇』(いちょう・『楽郊紀聞』)
◇原典に解説がほぼ無い点を明記。曰く「なんとか説明をつけた次第」
化けねずみ ▼…『絵本小夜時雨』巻3
化けの皮衣 ◇『百器徒然袋』要素は解説にない。
▲狐の美女の話…
化け古下駄 ▼寒風沢の話…『大語園』化け古下駄(※『郷土の伝承』)
化け火 ▼堅田村の話…『大語園』化の火(※『周遊奇談』)
狸伝膏 ▼おさき狸の話…『大語園』狸伝膏(ばけものこう)(※『岡山伝説集』)
※『大語園』由来の妖怪に見出しの合致がほとんどなことを示す最もわかりやすいサンプルのひとつ。
婆狐 ◇円了の狐憑き右脳説…井上円了『妖怪学講義』心理学部門 憑付編
反魂香 ▲反魂塚…『大語園』反魂塚(※『東海道名所図会』)
ヒザマ ▼…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』妖怪外伝 化鳥(※『綜合日本民俗語彙』)
▲鶏のフッタチの話…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』妖怪外伝 化鳥(※「岩手県下閉伊郡安家村の口承文芸」)
一つ目小僧 ▼喜右衛門の話…柴田宵曲『妖異博物館』一つ目小僧(※『怪談老の杖』)
一つ目入道 ▼…(絵先行だが絵についてはほぼなし)※絵は『日本妖怪変化史』(※『丹後国変化物語』)
▲屋敷へ招かれた医者の話…柴田宵曲『妖異博物館』化物振舞(※『甲子夜話』)
※『大語園』番町の怪異では同趣の『怪談登志男』のはなしがあるがこちらでは無い
ただしどちらも明確には「一つ目入道」というあつかいではない
一目坊 ◇絵…別冊太陽『日本の妖怪』(※尾田郷澄『百鬼夜行絵巻』)
▲目一つ五郎
▲『稲生物怪録絵巻』 ※目から光線を放っている一ッ目の妖怪という連想から
火取魔 ▼…「妖怪名彙」
百鬼夜行 ▼…『大語園』百鬼夜行(※『宇治拾遺物語』)
袋下げ ▼…「妖怪名彙」(※袋のなかみが白徳利であるというのは原拠にはない添加)
▲徳利ころがし…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』(※『阿波の狸の話』)
袋狢 ▼絵…『百器徒然袋』
◇人にとり憑く
▲団三郎狢の話…『大語園』貉団三郎(※『伝説の越後と佐渡』)
船板の琴 ▼…『大語園』船板の琴(※『日本書紀』)
舟幽霊 ▼…柴田宵曲『妖異博物館』(※『世事百談』)
不落不落 ◇特に『百器徒然袋』要素は解説にない。
▲竹寺の話…
古屋の妖怪 ▼金屋嘉平治の話…『大語園』古屋の妖怪、井上円了『妖怪学講義』雑部門(※どちらも『怪談登志男』)
弁慶堀の河太郎 ▼…『大語園』弁慶堀の河太郎(※『甲子夜話』)
ホゼ ▼…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』(※序文にでてくる、ENSUKEの現地採集か)
払子守 ▼…『百器徒然袋』
暮露暮露団 ▼…『百器徒然袋』
丸い玉の幽霊 ▼…『日本妖怪変化史』第6章(※『行脚怪談袋』)
麻桶毛 ▼…『大語園』麻桶の毛(※『阿州奇事雑話』)
見上入道 ▼…「妖怪名彙」
▲入道坊主…「妖怪名彙」
◇宇和島で聞いた(※宇和島の古老?)
溝出 ▼…『桃山人夜話』
蓑火 ▼…「妖怪名彙」ミノムシ・ミノボシ
蓑草鞋 ◇特に『百器徒然袋』要素は解説にない。
◇山の神では
▲山の神が子の寿命を語る昔話…『大語園』山神の相談(※『聴耳草紙』)
耳無豚 ▼松井純雄の話…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』(※恵原義盛『奄美怪異談抄』稿本)
百足 ▲卯月八日の歌や俵藤太の名でむかでよけ…『日本俗信辞典 動・植物編』むかで
無垢行縢 ▼…『百器徒然袋』(初期は「江戸時代の書物」ダケだったが書名明記された)
食い幽霊 ▼…『日本妖怪変化史』第6章(※『狗張子』)
◇ごはんたべても太らないひとって…(◆)
面霊鬼 ▲泉銀七の話…『日本妖怪変化史』第2章(※『お伽厚化粧』)
木魚達摩 ◇特に『百器徒然袋』要素は解説にない。
◇眠ることは許されず苦しんでる、ひとに憑いて苦しめる。不眠症というものの原因かもしれない。
目目連 ▲目から目が生まれて増える話…山田野理夫『東北怪談の旅』目の怪(◆)
▲吾助の話…山田野理夫『東北怪談の旅』障子の目
疫病神 ▼播磨屋惣七の話…『大語園』疫神の道連(※『宮川舎漫筆』)
夜行遊女 ▼卜部季武の話…『日本妖怪変化史』第6章(※『今昔物語』)
八咫烏 ▼神武帝の話…『大語園』八咫烏(※『古事記』)
▲からす鳴きの俗信…『日本俗信辞典 動・植物編』からす(2)
山嵐 ▼絵…別冊太陽『日本の妖怪』(※尾田郷澄『百鬼夜行絵巻』山あらし)
◇毛で矢のように人を射る
◇肉は有毒、皮や毛は有用、毛はかんざしに適する(※『和漢三才図会』などの豪猪(やまあらし)の解説からか)
山鬼 ▲宮城県で罠にかかった山女…柳田國男『妖怪談義』「山男の家庭」(※『野翁物語』――日向なので宮城は宮崎の誤り)(◆)
▼(決定版)相模大山の猟師の話…藤澤衛彦『妖怪画談全集』日本編上(※『怪談楸笊』)
槍気長 ◇『百器徒然袋』要素は解説にない。
▲白装束の鬼の話…
幽霊毛虫 ▼…『日本妖怪変化史』第6章(※『狗張子』)
▲修験者が鬼になる話…『今昔物語』
幽霊紙魚 ▼…『日本妖怪変化史』第6章(※『怪醜夜光魂』)
幽霊狸 ▼『大語園』幽霊狸(※『阿波の狸の話』)
雪爺 ▼(絵先行)
▲雪入道等…
(改訂後)▲山から来る神…『北越雪譜』
ユナワ ▼…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』(※『徳之島民俗誌』)
▼片眼豚…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』(※田畑英勝「奄美物語」)
▼ジロムン…今野圓輔『日本怪談集 妖怪篇』(※田畑英勝「奄美物語」)
妖怪風の神 ▼…『桃山人夜話』
▲オシハナさん等…
◇公害の一種も妖怪風の神
妖怪石 ▼安部利右衛門の話…『大語園』妖怪石(※『米沢地名選』)
妖怪宅地 ▼小石川の長屋の話…井上円了『妖怪学講義』雑部門(※円了に寄せられた報の中からのもの)
▼井口竹次郎の話…井上円了『妖怪学講義』雑部門(※円了に寄せられた報の中からのもの)
※「妖怪宅地」という項目名は円了の本による。
妖鶏 ▼…『大語園』妖鶏(※『支那奇談集』)
※伝承地を示す「支」の表示が『大語園』に欠けているため、日本の妖怪としてカウントされたものと見られる。
夜雀 ▼…
▲雀送り…
▲夜盲症になる、家に雀が入る、雀の巣は取るな…『日本俗信辞典 動・植物篇』(すずめ)
※こぐろう氏の指摘があったごとく、俗信については『日本俗信辞典 動・植物篇』での参考該当部分が
「夜雀」のことではなく「夜、雀をとると」という文であり誤釈による解説。
夜泣石 ▲比丘尼の石…
竜灯 ▼閼伽岳の竜灯…『大語園』竜灯(※『天野政徳随筆』)
▼眼目山の竜灯…『大語園』竜灯(※『東遊記』)
老人火 ▼…『桃山人夜話』老人火
◇戦争中南方で…≪体験談≫
ろくろくび(飛頭蛮) ▼紫色の筋がある…?
▼絶崖和尚のはなし…『大語園』ろくろ首(※『百物語評判』)
わいら ▼雄と雌の色、野田元斎がみた話…山田野理夫『お化け文庫』(わいら)
若狭の人魚 ▼…『大語園』人魚(※『梅の塵』)
輪入道 ▼…『今昔画図続百鬼』
渡柄杓 ▼…「妖怪名彙」
▲ひょうたん…

ご協力・御田鍬;さん、闇の中のジェイさん、ふしぎあんさん、こぐろうさん、烏山奏春さん、