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『大佐用』

『怪物図巻』のよみ試し

『怪物画巻』(18c)は、後絵巻紀(Upper Emaki period)のやや後発種(18c)と見られる絵巻物で、宮川春水によって描かれたものとされています。

形式は、狩野家の妖怪絵巻物と同様で、妖怪の画像(一部分には付属背景がつく)とその呼び名が描かれたものです。宮川春水は、狩野家の絵も習っているので、狩野家で描かれていた絵巻物との関係も強く考えられるかも知れません。

王摩(おうま)の描かれている系統の絵巻物と似た素材や部品(耳が蓮の葉みたいに大きい、胸からしたが曖昧に描かれる、御幣が多く描かれる)を確認することが出来、年代や画者の推測がつく例としては良質の資料であるといえます。

呼び名備考
蛸の入道(たこのにうだう) 狩野宗信『化物絵巻』の蛸と少し近い
図具梨(づぐり)
忽響(びっしゃり)?『化物づくし』の蟹鬼に似る
津久入(づくにう)梟入の意味か
毛無垢志屋良(けむくしゃら)
面白(おもしろし)
腸々(てうてう)?赤くて猩々のよう
糸坊(いとんぼう)
甞法師(なめぼうし)
後神(うしろがみ)白い。鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』と似た唐服
俤(おもかげ)
真蛇(しんじゃ)御幣
鬼童(おにわつは)ちょっと蓮耳
道端道陸神(みちのはたのどうろくじん)?御幣?
赤坊(あかんぼう)
鍔口(わにぐち)鰐か。『化物づくし』の有夜宇屋志に似る
化乃(ばけの)
尻目(しりめ) 『妖魅四十九有態』のむじなに似る
拗哉(つらや)?蓮耳
惑火(まよひひ) 『妖魅四十九有態』の人玉に似る
登美神(とびがみ)御幣
出?(でたよ)?すこし蓮耳
猩々小僧(しゃうじゃうこぞう)
陰蛇(かげじゃ)