お題の妖怪を自由に描いたり、あるいは「どんなやつだろう」と考えたりする「画像妖怪お題絵」に寄せられたいろいろ
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2013.01.22- ◎お題になった画像妖怪の画家…………2世歌川国貞
◎首切れ馬の前身/矢が刺さったところからぐるりと腐って首が落ちたところを夜行さんに拾われて現在に至る。闇の中でばかり行動するため、いつしか身体が闇色に染まった。(鮎屋ユンタ) ●一方そのとき落ちてた首からツノを拾って自分のものにしたのがクワガタムシの前身。
◎空穂鹿面/古い鹿皮の空穂が変じたモノ。空穂の中に残っていた矢が変化しきれず刺さっているように見える。これを利用し、手負いの鹿と思って近づく者を丸呑みし、腹の中の液で溶かす。(泥虫) ●消化にかかる時間も妖怪なので光速。
◎馬鹿猟矢/白駒過隙と光陰如箭から。 隙間から見た白馬の姿は一瞬で人生の短さを示すが、馬鹿になる事で、認識できる実体となった。刺さった矢は、光の如く過ぎ去りゆく時を、痛みと共に身をもって受けた形である。『円了真怪帳』より。(さんた) ●走馬灯の動力源はこやつ。
◎クビイタタ/寝違えて首が痛いまま出勤し、そのまま事故死した人間が妖怪化した。 首の矢はその時の痛さを表している。(椋燈) ●ドラッグストアのにおいをかぐと落ち着く。
◎鹿化如来(しかばけにょらい)/奈良県葛城山に伝わる妖怪。みだりに獣を取る猟師の前に手負いの鹿の姿をして現れ、止めを刺そうとするところを崖や川に落としたりして罰を与えるという。その正体は山中の古堂に奉られていた釈迦如来であり、その昔、失太、留太と言う2人の猟師がこの如来に罰を与えられたという伝承が今も伝わっている。(紀伊国亭むじな(たい)) ●しかせんべいにはヨーグルトつける派。
◎四目鹿/安房国に出没する鹿の妖怪。外つ国、一説には唐天竺からもたらされたと言われる。耳たぶにある丸い耳飾りのようなモノはホンモノの目であり、此処から「四目鹿」の呼び名がついた。非常に丈夫な皮を持ち、なまなかな矢や鉄砲では殺す事が出来ない。人を恐れず、時折群れで里に下りて畑を荒らす。首尾よく殺す事が出来た場合、その皮は鞣革にして様々な用途に用いる事が出来る。(熊猫堂) ●泳ぐときは耳の目が潜望鏡みたいにニュー。
◎仏図里鹿(ふとりじし)/仏の里にいるという脂気のない鹿。肉も草も食わず、福誉河(ふくよか)の水だけを飲んで生きている。首に矢のような毛がはえているため、頽奉山(でぶせん)に住んで仏図里鹿を獲る異民族のことを矢毛食いと呼んでいたとか。この鹿の肉を食べて目方が八百貫ふえた破戒僧・滅多坊(めたぼう)の説話も有名。(tera) ●『痩神記』からは掲載拒否された。
◎うすべを竜/矢羽にされた鷹の怨みが宿った矢で、これに刺さると魔物になる。(打鳥) ●大きなものに刺されば刺さるほど人間の危機。