『画図百鬼夜行』中巻(陽)の目録です。『画図百鬼夜行』の目録が基本的に本文での記載よりも「ひらがな」表記のほうが強めなのは、目録自体の文字配りなどの「見た目」が重視されている結果のもので、近世や近代の印刷物にもよくあることです。
「てん/てんあそ火」など、見出しが異なる例も見られます。特に内容の上での錯誤があるわけでもないため、これらの記載のズレの理由についてはハッキリしていません。
目録の記載順は、上・下・上・下……という順送りになっているように見えますが、「かしゃ」の段階で目録と本文との順番は異なっており、目録順なら見ひらきは「かしゃ/つるべび」になるハズですが、実際は「つるべび/ふらりび」次が「うばがび/かしゃ」になっています。
また、目録には「やなり」が存在しておらず、それ以後の順番も「ゆきおんな」まで目録の順番とは食い違うところが見られます。
まえへ|つぎへ(内題なし)
up.2026.06.10
▼目録に「やなり」は存在しなくとも、丁のうえでは「かしゃ」の次に必ず来ることになる構造なので、版木が彫刻される段階で間違いが発生しておらぬ限りは、目録の側での書き落としや、順番の間違いということになるのぢゃ
▼「かしゃ」の位置については「つるべび」と順を入れ替えれば丁の表裏の関係による無理が生じなくなるぞ
▼ここで採ったものとは異なる順で丁の並びが構成されている中巻については『大佐用』vol.340「百鬼夜行中巻の順」にて、特集したのぢゃ。そちらでは「やなり/さかばしら」などの見ひらきの組み合わせが発生するが、この「目録」どおりの並びにはなっいないぞ