トップページ

鬼質研究活動
鬼質時代とは
鬼質学年表
採集のてびき

『大佐用』

神代 Ancient era
大和代 Yamato era
平安代 Heian era
鎌倉代 Kamakura era
足利代 Asikaga era
徳川代 Tokugawa era
近代 Modern era
現代 Contenporary

鬼質時代とは

平安代 Heian era

796延暦15年
4月、大学寮の上をふしぎな鳥が飛ぶ。「其形如鵜 毛似鼠 背有斑毛。人不知其名也」日本紀略
797延暦16年
『続日本紀』 菅野真道、秋篠安人、中科巨都雄らによる撰
802延暦22年
12月、内裏で夜に狐が鳴く。日本紀略
805延暦24年
10月、殿中に野鳥が飛び込む。日本紀略
812弘仁3年
6月、小鳥が大鳥を生む。日本紀略
813弘仁4年
4月、右衛門府から全部が真っ赤なかわせみのような鳥を献ず。日本紀略
817弘仁8年
9月、野狐が殿中に侵入。日本紀略
822弘仁13年
『日本霊異記』 このころの成立か。
825天長2年
浦島子、竜宮界より故郷へ帰る。出発したのは雄略天皇22年(478)だとされる。
826天長3年
7月7日、筑前国那賀郡に慶雲浮かぶ。常ならざる美麗。大日本史
827天長4年
武蔵国より白雉を献ず。大日本史
11月、内裏に狐の鳴声。日本紀略
831天長8年
6月、内裏有物怪。僧侶に読経をさせてこれを防ぐ。(詳細はわからぬ)日本紀略
833天長10年
8月、内裏に狐が侵入。近衛らが打ち殺す。続日本後紀
834承和元年
3月、内裏のうえで鴨女が鳴く。続日本後紀
840承和7年
『日本後紀』 藤原冬嗣らによる撰
849嘉祥2年
2月、内裏に狐が侵入、犬でおっぱらう。続日本後紀
851仁寿元年
河内国より一茎三穂の嘉禾を献ず。大日本史
852仁寿2年
4月、平安京をはじめ各地に甘露ふる。文徳実録
858天安2年
9月3日、月に黒子がみえる。やがて赤い血のように見えた。大日本史
9月14日、宮中に雷のような音がとどろく。大日本史
10月8日、陰陽寮に漏刻を置く。大日本史
859貞観元年
正月21日、美濃国で紫雲が見える。大日本史
正月22日、筑前国志摩郡の兵庫で鼓や弓矢が自ら音を発する。大日本史
4月、藤原山蔭が吉田山に吉田神社をつくる。
5月13日、備前国から白雀を献ず。大日本史
10月28日、上野国から嘉禾を献ず。大日本史
860貞観2年
5月5日、富士山で五色雲が見える。大日本史
861貞観3年
8月27日、空中に雷のような声。大日本史
862貞観4年
3月16日、東の方から雷のような声。大日本史
8月9日、但馬国で慶雲が見える。大日本史
9月27日、美作国から白鹿を献ず。大日本史
863貞観5年
咳逆がはやり多くの人が病死。大日本史
3月2日、空中に雷のような声。大日本史
閏6月2日、大和国で五色雲が見える。大日本史
864貞観6年
10月7日、朱雀門に赤くて5尺ばかりの光あらわる。大日本史
866貞観8年
6月14日、丹波国から白燕を献ず。大日本史
9月7日、美作国の兵庫が鳴り鉦鼓のような音がひびく。大日本史
867貞観9年
正月27日、修鬼気祭。大日本史
869貞観11年
備前国より一茎十九穂と一茎六穂の嘉禾を献ず。大日本史
『続日本後紀』 藤原良房、伴善男、春澄善縄、安野豊道らによる撰
870貞観12年
2月29日、佐渡国から鳥のくちばしで甲羅の赤い奇亀を献ず。三代実録
6月10日夜、白虹が東北の空に見える。首尾着地。三代実録
7月9日、多治真人、真峰が一茎二花の蓮を献ず。三代実録
富士山が噴火。
871貞観13年
4月4日、近江国の瀬田唐橋が火事。三代実録
8月23日、東の空に大流星が見られる。其色赤白。其尾白而曲環。三代実録
9月、桜や桃や李などの樹の花が咲く。三代実録
12月14日、樹の花が咲いたこと(冬華)は古老によると「天下大疫」のきざしであるとして諸国諸神に幣を頒ち諸寺で転読をさせる。三代実録
872貞観14年
正月20日、京に咳造病が発して多くの者が死す。渤海客が来て異土の毒気をもたらしたと噂される。三代実録
2月21日、佐渡国で紫雲が見られる。三代実録
5月30日、駿河国国分寺の別堂にで大蛇があらわれて般若経を飲む。つかまえて木に逆さまにしばりつけると経を吐き出し、落ちたのちに死んだ。三代実録
7月9日、昼に大流星が見られる。三代実録
7月29日、神祇官が5月に駿河で起きた大蛇呑経のことは「失火疫癘之災」のきざしであると注意。三代実録
873貞観15年
2月16日、紫宸殿の東南隅で虹が見られる。三代実録
3月16日、紫宸殿の東南隅で虹がまた見られる。三代実録
5月3日、激しい雷雨。鶏卵や梅の実のような大きさの雹が降る。三代実録
5月5日、神祇官陰陽寮が「雨雹之怪」は加茂や松尾などの祟りであると注意。三代実録
874貞観16年
12月16日、夜に月が輿鬼を犯す。三代実録
875貞観17年
5月16日、都の夜空に幡のごとき形の雲気。東山のほうから西山のほうへ続く。三代実録
6月21日、相模国大住郡の川の水が赤く変わる。三代実録
6月26日、大宰府。班幣肥後国境内明神、攘謝大鳥群烏之怪。三代実録
877元慶元年
尾張国に連理の木はえる。大日本史
879元慶3年
『日本文徳天皇実録』 藤原基経、南淵年名、都良香、大江音人、菅原是善らによる撰
890嘉祥3年
7月、石見国に甘露ふる。味は飴。続日本紀
897寛平9年
7月23日、陸奥国に角のある生児あり。日本紀略
901延喜元年
『日本三代実録』 源能有、藤原時平、菅原道真、大蔵善行、三統理平らによる撰
905延喜5年
上野国より一茎九穂の嘉禾を献ず。大日本史
909延喜9年
藤原時平、歿。
930延長8年
6月29日、貞崇の許に稲荷の化身現れ、大般若経の邪鬼をよく祓う霊験を説く。古今著聞集
932承平2年
貞観殿の庭内に怪しき鹿現わる。源経基これを射る。太平記
934承平4年
弘徽殿のまえの柿の樹にとりの巣ができる。宮中以怪。不動法を修する。立川寺年代記
5月27日、都に大地震起き、その夜の空にみづちのごときもの二筋現われて半刻ほど光りわたる。前太平記
938天慶元年
8月4日、建礼門から中務省の方角に羽蟻の群れが飛ぶ。あたかも幕を張る如く、また大きな柱の如し。やがて東方へ去って行った。本朝世紀
939天慶2年
6〜7月、日照りがつづき般若経などをつかった祈雨が何度も行われている。本朝世紀 「(7月18日)大雨普降。仏神之加護。般若之威力也」
閏7月2日、盤の上に蛇が蟠踞する。陰陽寮いわく「病患口舌云々」本朝世紀
973天延元年
3月7日、雹が降る。大和国では水精(水晶)の如し。大日本史
8月2日、羽蟻の群れが八省院東廊修明門に立つ。大日本史
974天延2年
9月7日の日付のある賀茂保憲が書いた犯土禁忌のことをしたためおくった書状(「勘申隣里犯土禁忌歩数事」)が残ってる。朝野群載 15
975天延3年
正月29日、清涼殿に童子がのぼり捕らえられる。大日本史
3月7日、夜に鴿の群れが空を蔽う。声は児の啼くごとし。大日本史
4月1日、紫宸殿の柱から牛の声がする。大日本史
4月5日、雹や雨が降る。雨の中には火のように赤い異物がまじってた。大日本史
976貞元元年
2月26日、興福寺の上に出た月に鬼物の影。大日本史
983永観元年
11月20日、讃岐国から一頭二身八足の鬼怪を献ず。大日本史
985寛和元年
6月29日、出羽国で蛇が吼える。大日本史
源信『往生要集』
986寛和2年
一条天皇の登極のとき血髑髏が見られ不祥とされる。国史略
11月10日、春日大社鳴動して三日間夜に光る。大日本史
989永祚元年
6月19日、加茂社で大木が倒れる。中に星のようなものがいっぱい入っていて南の空に飛び散る。大日本史
990正暦元年
8月2日、紫宸殿に異禽の群れが来る。水乞鳥のようなかたちだった。大日本史、(『本朝通鑑』には、8月1日に「怪鳥入宮」とある)
源頼光 ら、大江山に酒顛童子を征伐す。前太平記
991正暦2年
9月10日、尾張国から白雉を献ず。大日本史
994正暦5年
2〜5月、疫病がまんえん。祈祷などもぜんぜん効かない。「(5月6日)又去二月以後。依疫癘病死之輩。不知幾千。雖有種々祈祷。似無其応。路頭死人伏体連々也」本朝世紀
5月、京都の三条油小路の古井戸の水をのむと疫病が癒えるといううわさ(民間訛言)がながれ人々が争ってのむ。本朝通鑑
998長徳4年
4月、左近陣に羽蟻うじゃうじゃ。本朝通鑑
この年、赤斑瘡が流行る。大日本史
999長保元年
3月、豊前国に米が降る。本朝通鑑
9月、宮中で猫が仔猫を産む。本朝通鑑
1000長保2年
この年の冬、鎮西から京にかけて疫死者はなはだ多い。本朝通鑑
1001長保3年
正月9日、東大寺の大仏の全身から水が出る。大日本史
1002長保4年
7月5日、大流星。大日本史
9月6日、明け方まで流れ星つづく。大日本史
9月21日、東大寺の大仏および鐘から水が出る。大日本史
1005寛弘2年
8月13日、東大寺の大仏の全身から汗が出る。東大寺で鷺と狐が闘う。大日本史(『本朝通鑑』では鷺と烏、大仏からは鼻膩[はなあぶら]が流れ出たとある)
11月、内裏祝融。焼け跡から神鏡(八咫鏡)が損ずることなくみつかる。本朝通鑑
1006寛弘3年
2月、冷泉上皇の夢の中に出て来たひとが地震の変を知らせる。告げられた日に庭につくった仮閣にいたら知らせとおりに大地震が起きて難をのがれた――という俗伝がある。夢の中の人は藤原師輔か。本朝通鑑●夢の中の人
10月11日、内裏に山鶏が進入。大日本史
1007寛弘4年
2月9日、大流星。大日本史
1013長和2年
3月29日、雹降る。大きさ梅李のごとし。大日本史
1014長和3年
三条天皇、お風邪。金液丹を用いる。そのために目が見えづらくなったのであるとも桓算供奉(かんさんぐぶ)のもののけに羽根がはえていて、それがみかどの目を覆っている、とも言われた。大鏡 ●「桓算供奉の御もののけにあらはれて」(『大鏡』)
1021治安元年
この年、大日照りで悪疾も流行。大日本史
1025万寿2年
この年、赤斑瘡が流行。大日本史
1026万寿3年
4月、京の井戸に蛭のような虫がわく。水を飲んだひとびと腫を患う。大日本史
5月9日、宇佐八幡の柞の大木が枯れて倒れたのちにまたすぐ栄る。大日本史
1027万寿4年
6月10日、東大寺の塔上に小虫がわく。大日本史
9月13日、京に大風が吹き舎屋かずおおく倒れる。大日本史
12月4日、藤原道長、11月からの病臥を経て歿。大日本史
1032長元5年
12月16日、富士山焚。大日本史
1033長元6年
富士山が噴火。
1034長元7年
5月9日、近江国より白鳥を献ず。大日本史
7月15日、東大寺で鷺怪。大日本史
正月から7月、諸国に雨が降りすぎて田が大いに荒れる。大日本史
1035長元8年
4月、東大寺の大仏から水が出る。大日本史
1037長暦元年
9月3日、流星乱れ落つ。大日本史
1042長久3年
5月14日、東大寺の大仏ゆえもなく湿る。大日本史
1043長久4年
この年、甘露が降る。大日本史
この年、両頭牛が生まれる。大日本史、扶桑略記
1045寛徳2年
1月、後朱雀天皇 四季屏風の上に大人(たいじん)の姿を見て驚悸してやまいを得る。古今著聞集、大日本史
1050永承5年
10月18日、以天地多変妖怪数見天皇親作文祭泰山府君。大日本史、朝野群載15
1051永承6年
正月8日、内裏に鹿が侵入。大日本史
前九年の役、はじまる。大日本史
1052永承7年
この年、疫病流行る。大日本史
1056天喜4年
8月28日、昼間に星や月が見える。大日本史
1057天喜5年
4月14日、大極殿の鴟尾(くつがた)が落ちる。大日本史
4月16日、修明門の上や棟木に鹿がのる。大日本史
1064康平7年
4月19日、雹が降る、大きさ梅李のごとし。大日本史
1083永保3年
後三年の役、はじまる。大日本史
1088寛治2年
7月9日、脱雷電大鳴大光物諸国舞飛。立川寺年代記●大光物
1101康和3年
洛陽大有狐媚之妖。狐媚記
1105長治2年
6月、越後国で紅雪ふる。私家農業談
1108天仁元年
6月1日、空に2本雲の道が出来る。(白雲二道亘天)大日本史
1111天永2年
2月5日、空に2本雲の道が出来る。(白雲二道亘天)大日本史
3月13日、空に2本雲の道が出来る。(白雲二道亘天)大日本史
大江匡房 歿。『江談抄』はこの直前ごろの編纂とみられている。
1112天永3年
10月、伊豆の海で怪光、雷のような音を発して鳴り京にも響く。大日本史
1113永久元年
2月、痘瘡流行る。大日本史
1114永久2年
11月23日、右中弁による泰山府君都状・謹上閻魔天子状が残されている。朝野群載15
1116永久4年
三善為康『朝野群載』
1125天治2年
この年、殺生を禁じさせる。大日本史
1127大治2年
この夏、赤斑瘡が流行る。大日本史
1128大治3年
この年、竹の実がなる。大日本史
1129大治4年
7月7日、白河院崩御。鳥羽殿の池の蓮に一茎二花のものが咲き、怪異と見らる。大日本史、中右記(百練抄では7月3日に咲く)
1132長承元年
この年、疫癘が流行る。大日本史
1134長承3年
7月2日、夜天に光あり。大日本史
1136保延2年
この春、大飢饉で捨て子多し。大日本史
1138保延4年
2月24日、深草で倒れた木がまた起つ。大日本史
3月19日、胡麻のようなものが降る。大日本史
3月21日、神泉苑で蝦蟇が闘う。大日本史
6月24日、勝光明院の池で双頭の蓮が生じる。大日本史
1140保延6年
3月13日、日に光なく胡麻のようなもの降る。大日本史
1141永治元年
9月25日、京に胡麻のようなもの降る。大日本史
1144天養元年
9月8日、興福寺南円堂が光って電のよう。大日本史
1150久安6年
7月、美濃近江に怪獣が出て人を食うという噂が京でひろまる。大日本史、百錬抄
1152仁平2年
『注好選』 弘法大師の撰であるとも言い伝えられる。
1154久寿元年
『玉藻前』などでの玉藻前が近衛帝のもとに現われたと設定されてるのはこの年。『保元物語』などで近衛帝が御悩なされるのは久寿2年夏の頃と出る。
1162応保2年
6月23日、国家を呪詛した罪で、源資賢、源通家を信濃国へ、平時忠を出雲国へ、藤原範忠を周防国へ流す。大日本史
1165永万元年
この夏、内裏に杜鵑が群れとぶ。殿上にもぼろぼろ堕ちる。大日本史
1167仁安2年
7月16日、天変怪異が多いので北斗法を修させておはらいをする。大日本史
7月24日、怪雲が空にみちる。大日本史
1172承安2年
6月7日、天変怪異が多いので伊勢神宮へ 宸筆宣命を奉ずる。大日本史
7月9日、伊豆国に蕃船が漂着する。夜叉の如し。大日本史
8月17日、閑院の南殿に蚋(ぶと)の群れがおしよせる。大日本史
1173承安3年
10月、平清盛、福原京を築く。大日本史
1175安元元年
3月5日、怪雲うかぶ。大日本史
春から夏にかけて天然痘はやる。大日本史
1178治承2年
6月23日、将軍塚が鳴る。鼓の如し。大日本史
1179治承3年
3月2日、都のそらに光怪とぶ。大日本史
1180治承4年
2月7日、内侍所の鈴が何もないのに堕ちる。大日本史

もどるつぎへ